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Phoxter様のR&Dセンター・本社を訪問 ── 物流ロボティクスとAI画像処理の最前線を体感

シリーズ:

オートメーション企業訪問記

Phoxter様のR&Dセンター・本社を訪問 ── 物流ロボティクスとAI画像処理の最前線を体感

IndustREAL “Voice” 第一弾として公開した、株式会社Phoxterの矢部様、大谷様へのインタビューに関連し、R&Dセンターおよび本社オフィスを訪問させていただきました。

Phoxter様のR&Dセンターとオフィスに訪問し取材を敢行
目次
  1. ‍入庫〜保管〜仕分け〜出荷まで、搬送自動化ソリューションを一挙に見学
  2. 外観検査自動化の核「StellaController 2.0」が描く“使えるAI”のかたち
  3. 日本の人手不足に立ち向かう、次世代ソリューションの可能性

‍入庫〜保管〜仕分け〜出荷まで、搬送自動化ソリューションを一挙に見学

最新物流センターの一角にあるR&Dセンターでは、搬送自動化事業の主力であるAMR(自律走行搬送ロボット)をはじめ、自動フォークリフト、汎用ラックへの入出庫を担うCTU、CTUと連携するミニAGV、ピッキング後の仕分けを行う3Dソーター、さらには箱詰め後のパレタイズ工程を担うロボットパレタイザーまで、物流の上流から下流までを網羅するソリューションがラインナップ。現場のリアルな導入イメージを体感できるデモを見学しました。

株式会社Phoxter 矢部様に搬送自動化ソリューションについて解説いただいた
背の高い汎用ラックにコンテナの入出庫ができるCTUと、地上で連携する高効率ミニAGV
その他に3Dソーターも稼働するなど、幅広いソリューションを一度に見学できる

当日は、インタビューにもご登場いただいた矢部様より、通常のデモと同様に詳しい解説をいただき、Web上では得られない実践的な知見に触れることができました。これにより、私たちTORCHとしても、Phoxter様の採用支援における情報提供の質が一段と高まったと感じています。

特に注目すべきは、今秋のリリースを予定している自社製AMR。保守対応を含め、国内で対応できる体制を整える予定で、サービス品質への自信が随所に表れていました。中国勢が躍進する物流ロボット市場において、国産プロダクトが存在感を示す契機となりそうです。

注目の自社製AMR。2Dコード式AMRとしてもSLAM式AMRとしても活用でき高機能

現場を拝見して改めて感じたのは、Phoxter様が単に製品プロバイダーという枠にとどまらず、「顧客にとっての本質的な価値とは何か?」を問い続け、柔軟にソリューションを構成している点。直近の展示会では新たに3Dパレットシャトルを出展されるなど、現場のニーズに合わせた価値提供の姿勢が随所に見受けられました。

外観検査自動化の核「StellaController 2.0」が描く“使えるAI”のかたち

また、本社オフィス(千里中央駅近く)では、おなじくインタビューに登場いただいた大谷様より外観検査ソリューションについて詳細なご説明をいただきました。StellaController 2.0を中核としたAI × ルールベースのハイブリッド検査は、従来の目視検査を高度に代替するもので、柔軟かつ高精度な対応を実現していることに加え、誰にでも扱いやすいインターフェース設計により、ユーザー自身が用途に応じた設定や調整を行える点でも大きな強みを感じました。

株式会社Phoxter 大谷様に外観検査ソリューションについて解説いただいた
外観検査のプラットフォームとなるStellaController 2.0
ハードウェア選定や光学設計も営業が担うのは同社ならではの醍醐味(訪問当日は簡易デモ)

製品の持続性を支える深い設計思想や、Phoxter様ならではのプラットフォームの在り方にも強い印象を受けました。技術者の知見を蓄積・共有する仕組みも非常に理にかなっており、継続的に成果を上げている組織の「核」に、ほんの少し触れられたような感覚を得られた訪問でした。

日本の人手不足に立ち向かう、次世代ソリューションの可能性

そして何より印象的だったのは、いずれのソリューションも、これから本格的に人手不足の波が押し寄せる日本において、間違いなく不可欠な存在になっていくという強い確信です。この日目にしたプロダクト群を起点に、Phoxter様が今後さらに幅広い領域で存在感を高めていかれる姿が、はっきりと脳裏に浮かびました。

TORCHとしても、こうした現場での一次情報に触れられる機会を大切にしながら、業界の本質的な理解を深め、それをもとにより質の高い採用支援へとつなげていきたいと考えています。また、こうした価値ある現場の声や技術の実像を、今後も積極的に発信していくことで、産業オートメーションに関わる多くの方々にとって有意義な情報源となれるよう努めてまいります。

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